便秘 ワインの飲みすぎが引き起こす美容への副作用

 有機酸やカリウムの働きによってデトックスにも役立つワインですが、体質や飲み方によっては逆に便秘の原因となってしまうこともあります。
ワインに含まれるタンニンには血管の収縮作用があり、腸内の血管を収縮させて蠕動運動を阻害してしまうことがあります。
また、腸内に膜を張ることでスムーズな便の排出を妨げることもあるようです。
常識的な量を飲むくらいであれば大きな影響は出ないとされていますが、もともと便秘気味の人にとっては十分問題となる可能性があります。

 便秘を引き起こすタンニンは赤ワインに多く含まれています。
特に色の濃いものや、樽熟成期間が長いもの、本来は長期間熟成させるタイプのワインのまだ若いものなどは避けた方が無難でしょう。
逆に白ワインに多く含まれるリンゴ酸や乳酸などの有機酸は便通を助けてくれますので、お通じが気になる方は白を選ぶようにしたほうがいいかもしれません。
また、便秘のメカニズムによっては逆にタンニンが良いほうに働き、有機酸やカリウムが便通を阻害するケースもあるようです。
安易に判断せずに、まず内科などで検査を受けたほうが確実だといえるようです。

 便秘は肌荒れやむくみ、吹き出物などの原因とも言われており、美容にとっては大敵です。
美容効果を狙ってワインを積極的に飲んでいたのに、結果として便秘になってしまった、なんてことのないよう、気を付けて楽しみましょう。