南アフリカの地域データ 位置、人口、気候など

目次

南アフリカ共和国とは

 南アフリカ(南アフリカ共和国)は、アフリカ大陸最南端に位置する共和制国家です。
南半球に位置し、北半球の国とは四季が逆転してします。
「アフリカ」と聞くと熱帯の気候をイメージしてしまいがちですが、赤道からは距離があるため、一年を通じての気温差や気候の移り変わりなどはヨーロッパ付近とよく似ています。
海岸線付近以外のほとんどが1000m以上の高地にあたり、湿地や砂漠、高山など、変化に富んだ国土が特徴です。

南アフリカの歴史 人種隔離政策による問題

 金やダイヤモンドなど鉱物系資源が豊富で、ヨーロッパから中東、アジア方面への航路の中継地点としても重要な喜望峰もあるため、15世紀頃からオランダやイギリスの植民地として支配されてきた歴史があります。
植民地廃止、独立化の気運の高まった20世紀においても根深い人種差別政策が残り続け、それに関連して起こった反乱や戦争が国内を疲弊させていました。
20世紀末にようやく人種隔離政策が全廃されましたが、教育格差や偏見による問題は払拭されたとはいいがたい状況です。

急成長を続ける国のひとつ 南アフリカの経済

 国土面積は約122万k㎡、人口約5000万人という、世界的に見ても比較的大きな国で、GDPや経済成長率も高め。
石油は産出しませんが、世界の半分の産出量を誇る金を中心とした鉱物資源と、その資金をもとに発展した各種工業が盛んです。
貧富の差や高止まりしている失業率などの問題もありますが、国際社会の中での存在感は年々大きくなってきていると言えるでしょう。

南アフリカの文化

 音楽やスポーツ、文学や映画など、独自に発展した文化を持っています。
20世紀中に起こった政治的混乱などにより中断したり衰退したものもありますが、近年復活の兆しを見せるものも多く、ブドウ栽培とワイン造りもそのひとつとして数えられています。
発展を妨げる諸問題が落ち着けば、他の生産国にはない独特の魅力を持った南アフリカ産のワインが、いまよりももっと注目を集めるようになるかもしれません。