スペインのスパークリングワイン(カヴァ)

カヴァ

 スペインで造られるスパークリングワインのうち、特定の地域で栽培されたブドウを使用して、シャンパーニュ方式で造られるもの、もしくはその認定生産地域を指します。

 スペインのワイン法では、産地や原料の規定の厳しさによって7段階に格付けが行われますが、カヴァはその上から3番目である「デノミナシオン・デ・オリヘン(DO)/原産地呼称ワイン」に相当します。
 通常、ワイン法で原料ブドウの生産地域を指定する際、地理特性などから特にワイン作りに向いているとされる地域を認定しますが、カヴァの場合は逆に「カヴァの生産者がいる地域」をそれぞれ認定したという特殊な経緯があります。
 そのため、(カタルーニャ州ペネデス地区が大半とはいえ)8州159自治体が産地として認定を受けており、スペイン全土に認定産地が点在するという世界的にも特殊な状況になっています。

 カヴァの製法はシャンパンと同じように厳しい条件を課されています。
 特に熟成期間については、格付けの上位の「レゼルバ」で15ヶ月、最上位の「グランレゼルバ」で30ヶ月以上が義務付けられています。
 しかし、その高品質さに比べて価格は一般的に手頃なものとなっているため、より気軽に楽しむことができるでしょう。