サングリア、リモンチェッロ フルーツワインとは

サングリア、リモンチェッロ フルーツワインとは

 「ブドウ以外のフルーツを発酵させたもの」と、「ワインにフルーツを漬け込んだもの」に大別されます。

 ブドウ以外のフルーツをワインにする場合、基本的には一定量以上の糖分が含まれていれば発酵させることが可能ですが、おいしいワインになるためにはブドウと同じように酸味や渋みもあった方が良いようです。
ヨーロッパで伝統的に造られているものとしては、イタリア、カンパーニャ州の一部で、レモンの皮を原料とした「リモンチェッロ(limoncello)」が有名。
そのほかにも、リンゴやブルーベリーなどを原料としたワインが製造されていますが、やはりブドウを原料としたものには及ばないためか、積極的な商品開発は行われていません。

 ワインにフルーツを漬け込んだものの代表格といえば「サングリア」です。
近年では日本でもすっかり定着し、ワインを売りとするレストランや居酒屋で良く見かけるようになりました。
柑橘類、リンゴ、各種ベリー類、フレッシュハーブなど、漬け込まれるフルーツや香草によって様々な味を楽しむことができます。
ただし、バナナやパイナップルなど南国系のフルーツ、スイカなど水分量が多すぎるもの、そしてブドウそのものはあわせるのが難しいようです。
使用するワインは、爽やかな酸味を持つ辛口の白、すっきりとした軽めの赤、甘さ控え目のスパークリングワインなどが合います。
言うまでもないことですが、長期熟成を経た高級ワインや、繊細な香りを持つものは、せっかくのワインが台無しになってしまうので避けましょう。