ドイツの主要な黒ブドウ品種 赤ワイン用ブドウその3

ドルンフェンダー(Dornfelder)

 1955年にドイツの研究所で人工的に開発された、赤ワイン用ブドウ品種です。
親はヘロルトレーベとヘルフェンシュタイナーという、どちらも同じように人工的に作られた品種で、ドルンフェンダーが目的を持った研究開発の末に生まれたブドウであることがわかります。
耐病性、耐候性に優れ、比較的土地や機構を選ばずに栽培できるのも強みですが、最大の特徴はその色の濃さです。
この品種は他のワインとブレンドして「色を濃くする」ことを目的として開発され、単独での使用は想定されていないという、非常に珍しいブドウなのです。
90年代までは、その育てやすさもあいまって生産量も増加し続けていましたが、現在ではシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)などに追いやられ減少傾向にあります。