コート・シャロネーズ地区 ブルゴーニュの産地と等級付き畑4

 コート・シャロネーズ地区は、ソーヌ=エ=ロワール県の北部、コート・ド・ボーヌ地区の南端から少し下ったところから始まる生産地です。
コート=ドール県の2地区に比べると、丘や林などが挟まり幅も横に広がった形になっていますが、それでも幅は最大でも約8km、縦には約50kmという、細長い形状の地区です。
北部は石灰質、南部は花崗岩質が主となる土壌で、泥炭や火打石なども混じったバラエティに富んだ地質が広がっています。
赤ワイン、白ワイン、そしてロゼワインも造られており、赤とロゼは主にピノ・ノワール、白はシャルドネがほとんどですが、わずかにガメイやアリゴテも栽培されているようです。

 コート・シャロネーズには村名AOCを持つ村が5つあります。
北部から順に、

  • ブーズロン(Bouzeron)
  • リュリー(Rully)
  • メルキュレイ(Mercurey)
  • ジヴリ(Givry)
  • モンタニー(Montagny)

です。

コート・シャロネーズ地区にはグラン・クリュはありませんが、プルミエ・クリュは多数あり、リュリーに23、ジヴリに15、メルキュレイに27(前後)。
ブーズロンには等級付きの畑はありませんが、モンタニーは補糖せずに規定のアルコール度数(11.5%)に達していれば全てプルミエ・クリュの表示にできるという変わったルールを採用しているので、全体の1/3以上が該当するそうです。