マコネ地区 ブルゴーニュの産地と等級付き畑5

 マコネ地区は、ソーヌ=エ=ロワール県の南部、コート・シャロネーズ地区とボジョレー地区の間に挟まれた生産地です。
都市としての「マコン」もありますが、ここはかつてワインの交易で栄えた商業都市で、都市そのものにはブドウ畑はありません。
全体的に石灰質の土壌に恵まれており、主な品種として高品質なシャルドネを生産しています。
ワイン生産量の80%以上が白ワインで、ブルゴーニュ全体の白ワインの7割以上をマコネが占めています。
ボジョレーと同じく新酒ワイン(ヌーボー)でも良く知られており、「白ワインのヌーボー」として時にボジョレーと間違われてしまうこともあるようです。

 ボジョレー地区と同じく、マコネ地区にも畑に等級の区別はありません。
ただし、南部にある独自AOCを持つ4つの村(サン・ヴェラン(Saint-Veran)、プイイ・フィッセ(Pouilly-Fuisee)、プイイ・ロシェ(Pouilly-Loche)、プイイ・ヴァンゼル(Pouilly-Vinzelles))では、特に優良な畑のワインに「村名+畑名」の名前をつけることもあるようです。