ロゼワインを一番おいしく飲むには 温度、開栓時期、グラス選びの基本

目次

冷やす?常温? ロゼワインを楽しむための温度

 ロゼワインは上にも書いたとおり、醸造の方法によって味わいも成分も大きく変わってきます。
基本的には白ワインと同じようにしっかり冷やして飲むのが良いとされていますが、真夏の避暑地やビーチで飲むならともかく、家で落ち着いて飲むのであれば特徴に合った温度で飲んだ方が楽しめるはずです。
事前に醸造方法がわかるのであれば、セニエ法で造られたワインならやや温度を戻して(15度前後)、直接圧搾法で造られたワインならしっかり冷やして飲んだ方が適温に近い可能性は高くなります。
また、色味の濃淡から判断する方法もあります。
一般的にはセニエ法の方が色味が濃くなり、色が濃いほどタンニンなどの成分も多く溶けていると推測されます。
つまり、色が平均よりも濃い→温度はやや高め、色が平均よりも薄い→しっかり冷やして、という判断です。
もしどうしても分からないようであれば、しっかり冷やした状態で飲み始め、グラスの中のワインの温度が変化するようにゆっくり時間をかけて飲んで確かめてみましょう。
冷えていた方がおいしければ、ボトルはワインクーラーに入れておいた方がいいでしょうし、温度が上がってきた方がおいしいと感じたなら、ボトルもそのまま室温で置いておくことでゆっくり温度が戻ります。

キャラファージュでロゼワインの色を楽しむ

 ロゼワインはその製造方法や熟成期間などから、キャラファージュやデキャンタージュを行わなければならないものはあまりないようです。
でもその美しい色合いは、例えばガラス製の優美なカラフェに注いでテーブルに置いておくことで、その場を華やかに演出してくれるアイテムにもなるはず。
酸化の起こりにくい(口がしまったり細くすぼまっている)、かつ温度を保ちやすいカラフェなどの透明な容器があったら、移してみてもいいでしょう。

ワイングラスの選び方 ロゼワインにおすすめのグラス

ロゼワインには、白と同じような形状の色を引き立てるグラスを

 同じ理由で、グラスも透明度の高い美しいグラスが適しています。
基本的には白ワインと同じようにブルゴーニュグラスなどを使用したいところですが、優美なカットの入ったクリスタルガラス製のグラスで、きらめく色合いを楽しむのも良いでしょう。
ただ、もしあなたがバカンス中なのであれば、気分を盛り上げるために普通はワインにはあまり向かない口の大きく開いたカクテルグラスや、倒しても簡単に割れないような丈夫なグラスを使っても良いかもしれません。