セントラル・コースト カリフォルニアの産地と主要AVA2

目次

セントラル・コースト(Central Coast)

サンタ・クルーズ・カウンティ(Santa Cruz County)

 セントラル・コースト北部の、海岸線に面したカウンティです。
海側は多くががけになっており、ブドウ畑は北部と南部に寄っています。
18世紀に宣教師がワイン造りを広めながら北上して行った街道が中央をまっすぐ通っており、その近辺にカリフォルニア最初期の指導的なワイナリーが幾つか残っているようです。
また、リヴァモア・ヴァレーはカリフォルニアで一番初めにヴァラエタル・ワインが造られた地区とされています。

主要なA.V.A.
  • リヴァモア・ヴァレー(Livermore Valley)
  • サンタ・クララ・ヴァレー(Santa Clara Valley)

モントレー・カウンティ(Monterey County)

 太平洋に面する、広大な平地を持つカウンティです。
もともとは果物畑でしたが、カリフォルニアワインの復興期である1960年代に、カリフォルニア大学デービス校ワイン醸造研究所が「海風によって寒冷な気候を得られるためブドウ栽培に適している」と推奨したため、一気にワイン畑に変わったとされる。
サン・ベルナーベは約3520haもある巨大な単一畑で、ブドウ畑としては世界最大。
ここで栽培されているブドウはほとんどが大規模ワイナリーによって買い上げられて、大量生産のテーブルワインとして利用されている。
ちなみに、植わっているのはほとんどがシャルドネ。

主要なA.V.A.
  • サン・ベルナーベ(San Barnabe)

サンタ・バーバラ・カウンティ(Santa Barbara County)

 セントラル・コーストの最南端に位置するカウンティ。
ビーチタウンが続く美しい町で、観光地としても人気が高い。
特にこの町を舞台にした映画がヒットして以降、ワイナリーツアーが大人気になっているという。
カリフォルニア内でも南に位置するにもかかわらず、海からの風とそれが生み出す霧によって、海側は非常に寒冷な気候になっている。
低い位置の畑ではピノ・ノワールなどのヨーロッパ系品種、標高があがった暖かい位置の畑ではジンファンデルなどが栽培されている。

主要なA.V.A.
  • サンタ・マリア・ヴァレー(Santa Maria Valley)
  • サンタ・イネズ・ヴァレー(Santa Ynez Valley)
  • サンタ・リタ・ヒルズ(Santa Rita Hills)