グラーヴ地区の格付け ボルドーの格付けその2
グラーヴ(Graves)地区の格付け
メドック地区やソーテルヌ・バルサック地区が、1855年の格付けによって世界的に認知され注目を浴びるようになったため、他の地域でも格付けを行うケースが増えていきました。
メドック地区の南に位置するグラーヴ地区の格付けは、第一回パリ万博の開催から約100年後の1953年に行われ、その6年後の1959年に一度だけ改定されました。
メドック地区やソーテルヌ・バルサック地区の格付けと大きく違うのは、赤ワインだけでなく白ワインも選定基準とされたことです。
結果、グラーヴ地区の格付けシャトーには「赤ワインのみ」「白ワインのみ」「赤・白両方」の3つの区分が存在します。
その代わり、基本的に格付けシャトー内での上下の区別はありません。
ただ、グラーヴ地区のシャトーでありながら、その名声ゆえに1855年のメドック地区の格付けにも例外的に選ばれたシャトー オー ブリオン(Chateau Haut Brion)は、実質別格であると考える向きも多いようです。
格付けシャトーは全部で16銘柄。
コミューン名はまちまちですが、AOCは全て「ペサック・レオニャン(Pessac- Léognan)になります。
赤のみ
- シャトー オー ブリオン(Chateau Haut Brion)
所属コミューン:ペサック(Pessac) - シャトー パプ クレマン(Chateau Pape Clement)
所属コミューン:ペサック(Pessac) - シャトー ラ ミッション オー ブリオン(Chateau la Mission Haut Brion)
所属コミューン:タランス(Talence) - シャトー ラ トゥール オー ブリオン(Chateau Latour Haut Brion)
所属コミューン:タランス(Talence) - シャトー オー バイイ(Chateau Haut-Bailly)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - シャトー ド フューザル(Chateau Fieuzal)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - シャトー スミス オー ラフィット(Chateau Smith Haut Lafite)
所属コミューン:マルティヤック(Martillac)
赤、白両方
- シャトー カルボニュー(Chateau Carbonnieux)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - ドメーヌ ド シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - シャトー マラルティック ラグラヴィエール(Chateau Malartic-Lagraviere)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - シャトー オリヴィエ(Chateau Olivier)
所属コミューン:レオニャン(Léognan) - シャトー ラ トゥール マルティヤック(Chateau la Tour Martillac)
所属コミューン:マルティヤック(Martillac) - シャトー ブスコー(Chateau Bouscaut)
所属コミューン:カドゥジャック(Cadaujac)
白のみ
- シャトー ラヴィル オー ブリオン(Chateau Laville Haut Brion)
所属コミューン:タランス(Talence) - シャトー クーアン(Chateau Couhins)
所属コミューン:ヴィルナーヴ ドルノン(Villenave-d'Ornon) - シャトー クーアン リュルトン(Château Couhins Lurton)
所属コミューン:ヴィルナーヴ ドルノン(Villenave-d'Ornon)