シャンパンと呼ばれる条件 シャンパンとはその1

名称が保障する厳格な品質 シャンパンと呼ばれる条件

 フランスでは、チーズやワインなど特定の製品の名称について、厳しく定められた条件があります。
これをアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d'Origine Contrôlée/原産地呼称統制)、略してAOCと呼びます。
ワインについてもAOCが定められており、シャンパン(シャンペン、シャンパーニュ)という名称を名乗るには、以下の条件を満たしていなければいけません。

  • 地域:シャンパーニュ地方で栽培されたブドウを100%使用していること
  • ブドウ品種:ピノ系の黒ブドウと、シャルドネを原料とすること
  • 製法:ブレンド・調合(アサンブラージュ)や瓶内二次発酵などを特徴とする、シャンパーニュ製法で造られていること
  • 期間:滓を抜く(デゴルジュマン)前、最低15ヶ月以上の熟成期間を経ていること

 この他、最低アルコール度数や1haあたりのブドウの収穫量、ブドウの木の栽培方法などにも規定があります。
これだけ詳細な厳しい条件を満たすからこそ、「ただのスパークリングワインではなくシャンパンである」ということそのものが、高い品質を保証すると受け止められるのです。