ボジョレー地区 ブルゴーニュの産地と等級付き畑6
ボジョレー地区は、ブルゴーニュ地方の南、ローヌ県の北部に位置する丘陵地帯です。
ブルゴーニュ全域の40%近くに相当する約18,100haの広大なブドウ栽培面積を持ち、85,000キロリットルのワインを生産しています。
日本にも大量に輸出されているボジョレー(ボージョレー)・ヌーボーは、総生産量の1/3にあたる30,000キロリットルほど。
村名AOCが10あり、その全てが赤ワインのみとなっているほど、赤の比率が高い産地でもあります。
ブドウ品種はほぼ全てガメィ。
でも、南北に長くその土地ごとに異なる気候や土壌を持つボジョレーでは、村ごとに異なった特徴のワインを生み出しており、ここが確かにブルゴーニュ地方の一部であるという忘れられがちな事実を思い出させてくれます。
ボジョレー地区には畑の格付け規定がなく、ボルドーなどと同じように最小でも村名までの分類です。
ただし、ボジョレー独特のAOCとして、ボジョレーよりもアルコール度数がやや高い「ボジョレー・シュペリュール(Beaujolais Superieur)」、花崗岩質の土壌を持ち特にガメィの栽培に適した42村に許される「ボジョレー・ヴィラージュ(Beaujolais Villages)」など、特殊なAOC分類が存在します。